〜助成金の活用で、起業の資金調達を強化〜
会社を設立して開業する際や、新規に人を雇い入れる際等に国や地方自治体等に申請する事で、助成金を受け取る事が出来る場合があります。
■助成金とは何か
助成金とは、一定の要件を満たした事業者に対して、国や地方自治体等が援助するお金の事です。
■助成金のメリット
1:返済が不要である。
助成金の最大のメリットは、金融機関から融資を受ける場合とは違い、「返済が不要」な点です。そのため、将来的に会社の資金繰りを圧迫する心配もありません。
2:労務・雇用体制の改善
助成金を受給するためには一定の「要件」があり、それを満たさなければ受給は出来ません。そもそも助成金は企業の労務体制や雇用体制を強化、改善し中小企業を活性化させる意図で支給しているため、助成金を受け取るために受給要件を満たそうと努力すれば、自然と社内体制が改善されるというメリットがあります。
3:要件を満たせば支給されやすい
助成金の内容にもよりますが、基本的に受給要件を満たしていればほぼ支給されるものが多い。
■助成金の注意点
非常に利用価値の高い助成金ですが、返済不要な分、利用する際には一定の注意点があります。
1:申請してから支給されるまでに時間がかかる。
助成金の種類にもよりますが、申請してから実際に支給されるまでに数ヶ月程度を要するため、即効性は期待出来ません。
2:支出した後に支払われる。
助成金の原則は、既に企業が支出したものについて後から助成金を支給するというスタンスです。そのため、一時的には企業側でキャッシュを用意して支出する必要性が出てきます。
■助成金の支給されるタイミング
助成金は企業経営における一定の場面でのみ支給されるものが多く、受給のタイミングを逃してしまうと遡って申請する事は出来ません。助成金が支給される主なタイミングは以下の通りです。
○会社創業時(創業助成金など)
○従業員を新規で雇用する時(トライアル雇用奨励金など)
○従業員の教育(キャリア形成促進助成金)
○会社の売り上げが減少した時(雇用調整助成金)
■助成金を活用するためには。
助成金は期間限定のものも多く、また新たな助成金もどんどん出てくるため、それらの情報を逃さずキャッチする事が大切です。社会保険労務士は助成金申請の専門家ですので、受給可能性のある助成金を探す際には必ず相談する事をお勧めします。
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